( 2018-12-14 )

SPECIAL REPORT!! - 林栄一 石渡明廣 早川岳晴 湊雅史 -



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※敬称略

今夜は今年一番の寒さ。外は雨が降り、今にも雪に変わりそうなほど。
そんな天候は御構いなしに続々とやってくる観客たち。
彼らがすっとステージに立つ頃には満席になり、これからここで繰り広げられる最高の演奏に胸を高まらせていた。
特に何を話すこともなく、自然と始まる演奏。それぞれの音にハッとさせられ続ける2時間が幕をあけた。

林栄一の吹くサックス、素人の著者が耳にしてもその音の硬さ、というか尖った音色についつい体が反応してしまう。
かと思えば優しく深く、艶のある音色が聴こえてくる瞬間もある。その緩急は絶妙でこのバンドの中心に立って全体を引っ張っているかの様な力強さを感じる。
ベースの早川岳晴、クレーンの様に太く力のみなぎる腕、そこから弾かれる弦の音は音域が低いはずのベースを前面まで引き立たせベース(土台)という言葉を超えていく。曲間で話をすれば物静かで優しげな語り口調。今夜の上質なステージに少しの笑いとカジュアルさを演出していた。

湊雅史、以前にも東京湾ホエールズに出演しているが、そのインパクトは全く変わらない。
彼が持つスティックで叩かれるスネアの音はとにかく鋭く、狭い店内を一瞬で突き抜けていく様。創り出す独特のリズムは聴けば聴くほどに身体を動かさずにはいられない、中毒性を持つ。陳腐な表現しかできないことが悔しいがとにかく「かっこいい」。

石渡明廣も湊雅史と共に「MAD-KAB-AT-AshGate」としてHOWLに出演している。
今日のメンバーの中にいて唯一、優しくカタチの見えない音を奏でる瞬間が多かった。
パキッとした演奏の中で彼のギターが全体を包み込み、浮遊力を与えている様に感じる。浮かび上がった演奏は時にこちらへ飛び込んできたり、その場で漂っていたり。
それぞれの曲たちの持つポテンシャルを最大限に活かし、観客の感情をコントロールしていた。

今夜の演奏はいわゆるJAZZ、素人目にはとても正統派でかっこよく、渋い演奏だった。
けれども、ベース、ドラム、ギター、サックスの一つ一つの音に耳を傾け頭で聴いてみるとその変則性や独自性、技術、力など様々な物を感じれた様に思う。
全体を聴く。一つ一つを聴く。そしてまた全体を聴く。どこを切り取ってもニヤニヤしてしまう楽しさがあり、ライブの終盤になっても冷めない新鮮さがある。
シンプルに「ああ、かっこいいぁ。」そう表現したい気持ちは抑えられなかったのでこの記事にも二度も書く。
最後、アンコールでは玉井夕海と早川岳晴のduo。ベースのみでハレルヤを弾き、二人で歌う。
余韻、という言葉がぴったりな演奏で締めくくった。


12月11日 出演者: 林栄一as 石渡明廣g 早川岳晴d 湊雅史ds
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

AAS (立花秀輝as 山口コーイチpf カイドーユタカcb 磯部潤ds +後藤篤tb)
2018.12.18 19:00 開場

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

Entrance : ¥2500 / 1D
☆ Hostel guests are Charge Free! Only 1drink order please☆

出演者:

立花秀輝 プロフィール :1971年東京生まれ。池田篤氏にサックスの手ほどきを受け、高校卒業後、尚美学園短期大学にてクラシック・サックスを雲井雅人氏に師事。大学卒業後、武蔵野音楽学院(現廃校)にて仲間とのセッションで現在のスタイルの基礎を築く。93年渡米。カンザス州オタワ大学音楽学科を首席で卒業。 97年、帰国し本格的な活動に入る。2000年、自己バンドであるAAS(元・立花秀輝カルテット・山口コーイチ、カイドーユタカ、安藤正則)が横浜ジャス・プロムナード・7thコンペティションにて当時最多の4賞(オリジナル作曲賞、ライブハウス賞、横浜市長賞、優秀賞)を同時受賞。グランプリ不在の中で同等の評価を得、CD制作(LIVE!! AAS)やジャズ・フェス等の出演を果たす。その後、板橋文夫ジャズ・オーケストラ、福村博グループを経て2002年に渋さ知らズ・オーケストラでの演奏を開始。日本国内ツアーやフェスティバルのみならず、2005年から同バンドの海外ツアーに参加。数々のフェスティバルやライブハウスへの出演を果たす。また、2008年松本健一率いるSXQ saxquintetのメンバーとしてロシア&リトアニア・ツアー、2012年渋さ知らズのリーダーでありべーシストの不破大輔率いるFUWA WORKSのメンバーとしてリトアニア&ロシア・ツアーにも参加。 現在はAAS(アァス)、不破大輔とのデュオ、田中信正(p)とのデュオ、坂田明(as)吉田隆一(bs)とのトリオを主催する傍ら、若手からベテランまで多くの音楽家との交流を目的とした立花秀輝セッションを手がける他、多くのライブやレコーディングに参加する等、精力的に活動している。代表作としてAAS(山口コーイチp、カイドーユタカb、磯部潤ds)「Song 4 Beasts」「Lebenslauf」「Live!! AAS」、立花x不破大輔デュオ「〇」、立花秀輝カルテット(板橋文夫、池田芳夫、小山彰太)「Unlimited Standard」。 様々な特殊奏法を駆使する多彩な音楽表現の他、サックス本来の音色を追求した美しいメロディーを聴かせる稀有な奏者である。

山口コーイチ プロフィール : 三歳よりピアノを始める。国立音楽大学卒。クラシック奏法、和声、厳格対位法、音楽分析、指揮法などを学ぶ。J.S.バッハの作品に10代より傾倒しそれは今も続く。パイプオルガンによる古楽演奏法を徳岡めぐみ氏に師事。ジャズは独学。在学中よりジャズ、タンゴ、即興演奏、バッハを中心にした演奏活動をはじめ、国内はもとより、epocus(永井朋生ds.カイドーユタカb)でのインドネシアツアー、渋さ知らズ(不破大輔)でのヨーロッパ、カナダと20カ国以上に上るツアーに参加し、各地の重要なフェスティバルや大劇場に出演。2000年にはAAS(立花秀輝)で横浜ジャズプロムナードコンペティションにてグランプリ待遇。様々なレコーディングにピアニスト、オルガニスト、アレンジャーとして参加。現在は「オンゾ アニマムジカ(w/青山健一 映像)」「シワブキ(w/磯部潤ds)」「ゲンゴクインテット(w/定村史朗vl.柴田奈穂vl.糸永衣里vla.不破大輔b.)」「山口コーイチカルテット(w/高橋保行tb.村田直哉tt.清水良憲b.)」「山口コーイチトリオ(w/不破大輔b.つの犬ds.)」を主宰。また「渋さ知らズオーケストラ(不破大輔)」「川下直広4(川下直広ts、不破大輔b、岡村太ds、山口コーイチp)」「リマタンゴ(廣澤哲ts.山口コーイチp.清水良憲cb)」「AAS(立花秀輝as.山口コーイチp.カイドーユタカcb.磯部潤ds)」等に参加、他にも様々なセッション、レコーディング、アレンジ等々。埼玉県ときがわ町在住。 PHOTO BY MURATA YOSHIKAZU

カイドーユタカ プロフィール :1970年東京都出身。松野茂氏(国立音楽大学名誉教授)に師事しコントラバスのクラシック奏法を学ぶ。2000年横浜ジャズプロムナードに「AAS」で出演し、最多4部門を獲得。2005年「epocus」インドネシアツアーでインドネシア国立芸大、フランス交流基金ホール等で演奏。ヨーロッパのフリーインプロヴィゼーションに興味を持ち、2008年、2009年と2010年、ドイツに短期滞在しベルリンのライブハウスなどに出演、ドイツのミュージシャンと親交を深める。立花秀輝(as)「AAS」、平井庸一(g)「Cool Jazz Septet」、旧橋壮(ts)group、藤川義明(as)group 等の他、ジャズ系のライブ&レコーディングのサポート、即興無伴奏ソロ、ダンス、舞踏、映像作品とのコラボレーションなどを行っている。
WEB : http://www.kaidoyutaka.com/

磯部潤 プロフィール :ドラマー。渋さ知らズ。AAS。「磯部潤さんのドラミングは、でっかい大木も薙ぎ払う機銃掃射みたいな超高速のストロークや、体幹がズラされるようなプログレッシブな変拍子感&フリー感を持ってる、滅茶苦茶ハイテクニックかつパワフルルルルルルルルルルなドラマーです。そりゃもう、そこらへんのショボいジャズドラマーとか余裕で蹴散らしちゃうくらいの迫力で、毎回圧倒されちゃいます。凄く大好きなドラマーです。」
『ギタリスト加藤一平のblog』より

後藤篤 プロフィール :トロンボーン奏者・作編曲家
1974年 東京都出身 3歳からピアノ、12歳からトロンボーンをはじめる。 『yellow card orchestra』 本田竹広(pf) 『The PURE』 金井英人(wb)『unit』 等へ参加し プロ活動をはじめる。現在、自身主宰の 『後藤篤4』 (w/石田幹雄 pf 岩見継吾 wb 服部正嗣 dr) 『MoonS』 (後藤 tb 本田祥康 gt 福島紀明 dr) での活動とともに 『林栄一(as) GATOS Meeting』 『MAD-KAB at AshGate』 『D-musica Large Ensenble』 『板橋文夫(pf)orch』 等のバンドに参加。2016年11月に『後藤篤4』の1st Album『Free Size』を発表。Trombonist,Composer,Arranger