( 2018-12-23 )

SPECIAL REPORT!! - AAS +後藤篤tb -



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※敬称略

今夜のステージは立花秀輝、山口コーイチ、カイドーユタカ、磯部潤によるAASに後藤篤のトロンボーンが加わる。
この編成を企画し、楽しみにしていたはずの不破大輔がここにいないことに憎まれ口を軽く叩き、笑いとともにスタートした。
管楽器が二本、そのことを最大限に活かした演奏は初っ端から全開のスピードで会場全体を圧倒していく。

リハーサルで感じたオーソドックスでクラシカルな雰囲気も若干は残しつつ、その上に突き出していく個々の力。
それぞれがどこまで高く飛べるか競い合うように、ソロが行ったり来たりしながら、楽しみ、切磋琢磨しているように感じる。
素人である著者がJAZZと言われて思い浮かぶ旋律、そこから解き放たれていく彼らの音。絶妙なバランスで行き来し、独特のグルーヴを刻んでいく。

立花秀輝はやはり、立花秀輝だ。サックスをサックスとしてのみ使うことをしない。パーカッションのように奏でたり、風を起こしたり。
一見、めちゃくちゃにも思えるその演奏の中に確実に存在する確かな技術と情熱。持て余す技術と高い領域で、トリックプレーを見せつけるネイマールJr.のように輝く。
後藤篤のトロンボーン。音階の境界線を持たないトロンボーンという楽器を扱いながら、そのキレと図太い音に耳が自然と反応する。
あの細い管から出る音とは到底思えないインパクトと重厚感。と思えば一気に上に駆け上がっていく軽快さ。AASというバンドに飛び込み楽しんでいる様に見えた。

山口コーイチのピアノ、その堂々たる出立ちからは想像できない繊細な音の数々。
大量のガラス玉を落とし続けるかの様に絶え間なく鳴る軽快な旋律。その中で一気に加速していくソロパート。椅子から立ち上がり、鍵盤をぐっと押し込み、創り出すドラマティックな強弱。前回のバッハソロとはまたひと味もふた味も違う彼の本領。
ベースのカイドーユタカ、HOWLでは初登場。ウッドベースの横に立ち、その太い弦を弾く姿はクール。JAZZといえばそう、この感じだ!と思えるベースのリズミカルなメロディがHOWLの空間を彩っていく。
激しく掻き鳴らされるソロパート。耳で拾い辛いはずの低音域にも関わらず、身体と心を踊らされるメロディを披露してくれた。

ドラムの磯部潤は東京湾ホエールズ1周年記念フェス以来の登場。その時の印象は大変失礼ながら、クールに、そしてスタンダードにリズムを創り出すドラマー。
しかし、今夜の彼は全く違った。その腕に、脚に創り出されるリズムは疾さと創造性にあふれていて、ついつい目を釘付けにされてしまう。終盤に見せた立花秀輝との競争にも似た掛け合いは笑いすら溢れるほどに高次元のバトルの様だった。
最後の曲、サックス奏者の片山広明に捧げた曲。感動的なメロディを聴きながらHOWLにも何度も立った彼を思い出す。そして今日のメンバー、一人一人の表情を見渡す。誰もがその気持ちの全てを込めていることは容易にわかる。
確かな技術、独創性、過激さ、繊細さ、そして音楽への気持ち。生意気ながらも多くのことを感じられる、非常に濃厚な2時間30分が終了した。


12月18日 出演者: AAS (立花秀輝as 山口コーイチpf カイドーユタカcb 磯部潤ds +後藤篤tb)
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

『Enjoy Sunshine~君を愛してる~』
2018.12.25 19:00 開場

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

クリスマス特別価格 : ¥1500 / 1D
☆30歳以下¥1000(1drink付)
☆ホステルゲストチャージ無料
☆過去御出演くださった皆様もチャージ無料
☆ Hostel guests are Charge Free! Only 1drink order please☆

出演者:下地尚子/TCアルプ・act/vo, Jagatara Ebby vo/gt, 川下直広ts, 不破大輔b, 玉井夕海ds

Jagatara Ebby プロフィール :ギタリスト、作詞作曲家、プロデューサー。独自のアーティスト活動の他に、さまざまな”アート”への興味が爆発!他方面にて活動中。JAGATARA(じゃがたら) MAMBABOO EBBY
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/EBBY

下地尚子 プロフィール :1989年生まれ。神奈川県出身。11年、日本大学藝術学部演劇学科に在学中、まつもと市民芸術館との共同制作舞台『ヨサブロゥ』に出演。12年「TCアルプ」に入団する。主な出演作に『空中キャバレー 2017』(演出・串田和美)『或いは、テネシーワルツ』(演出・加藤直)『人間ども集まれ!2018』(演出・木内宏昌)『ユビュ王』(演出・小川絵梨子)『土砂降りボードビル』(演出・TCアルプ)等。
http://tc-alp.com

川下直広 プロフィール :1982年、野中みつまさ、不破大輔、吉田哲治と「人間国宝」として活動。86年、不破大輔、大沼志朗とフェダイン結成。 90年、CD「フェダインファースト」発表、91年、ミュージックマガジン年間ベストアルバム第一位(ジャズ部門)に輝く。95年、映画「エンドレスワルツ」(若松孝二監督)出演。96年、ドイツメールスジャズフェスティバル出演。97年、ロシア、リトアニアツアー。99年、サニーマレーと共演。2000年、フェダイン解散。 現在は不破大輔、山口コーイチ、岡野太を擁する自身のカルテットを中心に活動。さらに三上寛、渡辺勝、南正人、中山ラビ等、他ジャンルの歌手、音楽家との共演も多い。2016年、初のスタンダード集『初戀』発表、高い評価を受ける。リーダ&参加アルバム多数。

不破大輔 プロフィール :1959年札幌生.フリージャズのベーシスト。渋さ知らズ主宰。’80年代に「のなか悟空人間国宝」「フェダイン」に参加。’89年「渋さ知らズ」結成。国内海外様々な場所で演奏。「風煉ダンス」「翠羅臼」「呉一郎」「発見の会」「戌井昭人」など劇伴作曲多数。プロデューサーとして、佐々木彩子、南波トモ子、玉井夕海、十中八九、チョビ渋、川下直広カルテットの音源を手掛ける。最新作は、渋さ知らズ『渋樹』。2000年代後半から各地でワークショップを行い、札幌では2010年より小学4年生から高校1年生の30名の子どもたちと3年間バンドワークショップを経験する。名前は「チョビ渋」。2017年7月より『東京湾ホエールズ』ブッキングディレクター。
https://twitter.com/28poi

玉井夕海 プロフィール :1977年東京生。ウタウタイ。渋さ知らズ。東京藝術大学建築科在学中、宮崎駿アニメーション演出家養成講座『東小金井村塾2』修了。声優として映画『千と千尋の神隠し』リン役、テレビアニメ『亡念のザムド』紅皮伊舟役。映画『もんしぇん』では共同脚本・主演・音楽(Psalm)を、2011年4月から始まった旅の記録映画『White Elephant』では映像作家・神田光と共同監督を務める。 2013年渋さ知らズメンバーとなり、2015年、渋さ知らズ主宰・不破大輔プロデュースによるアルバム『MOTHER SUN』(FUWA WORKS&地底レコード)リリース。2017年9月には、映画『NOT LONG,AT NIGHT』でタッグを組んだ映画監督・遠山昇司とのコラボレーションによるアートプロジェクト《ポイントホープ》もスタート。2017年7月よりWISE OWL HOSTELS TOKYO後援『東京湾ホエールズ』プロデューサー。