( 2019-01-23 )

SPECIAL REPORT!! - 太華 立花秀輝 纐纈雅代 鬼頭哲 山本直樹 -



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※敬称略

スピーカーからインパクトの強い低音が聴こえてくる。
ドラムではなく、ヒューマンビートボクサー太華のつくる音。サックス3人、ドラム一人を前にして、大きく、キレのあるリズムで今夜のライブはスタートした。
立花秀輝、纐纈雅代もそのリズムに同調する様に思い思いの音を奏ではじめる。
鬼頭哲のバリトンは低く唸り、山本直樹のドラムは太華のリズムに更なるインパクトをもたらす。

立花は今日もまたサックスであり、サックスではない。どこから息を吹き込んでいるのだろう。
本来持つ音色の種類を軽々と超えて奏でる音たち。何度聴いたって新しい音を持ってくる。
纐纈、今日の紅一点でありながらもそのクールでハイパワーな演奏は一切引けを取らず、銀色に光り輝くサックスとスタイリッシュな出で立ち。

鬼頭のバリトン、奏でる音は低音なのに相変わらずのキレの良さを披露してくれる。
周りが全力で演奏していても発揮され続ける存在感はさすが。
山本のドラム。太華の音にリズムは任せ、軽快で近代的なデジタル音を加え、全体のスパイスを見事につくりだす。

後半の冒頭は太華のセッション4番勝負。
今日の出演者全員と感性で音を鳴らす。時には喉に、時には頭のてっぺんにマイクを当てる。それはただ奇を衒う行為ではなく、計算された音の強弱、遠近感を醸し出し、ピークへ持っていく様はまさに重量級。
立花、纐纈、鬼頭のサックスとの組み合わせ。彼らもビートボックスとセッションする機会はそうはないだろう。
漂う緊張感の中に確かに感じる「楽しい」という想い。
ドラム山本とのセッション。ドラムとビートボックス、そんな組み合わせはなかなかお目にかかれない。
二人の作るリズムは四方八方に飛び回り、大波の様に強弱を激しく表現する。とにかく、かっこいい。

終盤はフリーセッションを繰り広げ、皆で目線を合わせながら音を感じているのが印象的だった。
終わりは突然、ゆっくりとフェードアウトするわけではなく、ぱったりと音が止まる。
こんなところかな。出演者皆がそう感じた瞬間なのだろう。微笑みながら顔を合わせる。
ヒューマンビートボックスという普段はない要素がフリーセッションにもたらす効果は、いつもとはまた一味違った演奏だった。
まるでDJがそこにいるかの様になるスクラッチ音や、クラブの様に響く重低音。
私の思うJAZZという音楽にはおおよそマッチしないはずだったが、そのごちゃ混ぜ感は、やはり東京湾ホエールズ。
ありえない組み合わせの起こす化学反応、終わってみれば一つの作品としてそこに感じる芸術性。
また新しい音楽を一つ、手に入れた気がした。


1月12日 出演者: 太華 (BEAT BOXER) 立花秀輝(as) 纐纈雅代(as) 鬼頭哲(bsax) 山本直樹(per)
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

佐々木彩子vo,pf 不破大輔cb 柴崎仁志per
2019.1.22 19:00 開場

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

価格 : ¥2500 / 1D
☆30歳以下¥1000(1drink付)
☆ホステルゲストチャージ無料
☆過去御出演くださった皆様もチャージ無料
☆ Hostel guests are Charge Free! Only 1drink order please☆

佐々木彩子 プロフィール :1975年東京生まれ
主婦 、一児の母
国立音大中退
高校時代京都に遊びに行き、同志社大学で、のなか悟空と人間国宝のライブを観て衝撃を受ける。その頃からの様々な出会いをきっかけに渋さ知らズのライブを観に行くようになり、いつの間にかメンバーになる。同時期に、同じアパートにいた当時大駱駝艦の舞踏手だった星野建一郎と絵描きの青山健一とで「大豆鼓ファーム」としてパフォーマンスを始め、その後村上三月の主宰するダンスグループ「イヌイットイヌーク」にも参加して作曲と演奏を担当。などなど色々の音楽活動中心の20代を終えて31歳、幼少の頃から抱えていた生きづらいしんどさが炸裂。なんとかしようと思い立ち、人知れずひっそりと修行と治療の時代に入る。結婚、出産、屋久島での生活を経て、今に至る。今回の東京湾ホエールズではピアノを弾いて唄う。

不破大輔 プロフィール :1959年札幌生まれ
フリージャズのベース弾き
渋さ知らズ主宰
東京湾ホエールズ

柴崎仁志 プロフィール :兵庫県神戸市出身。打楽器だけを用いた演奏会を企画、公演するだけではなく演劇や舞踊公演にも積極的に参加するなどして、音楽という枠を超えた人を楽しませるパフォーマーを目指している。
即興パーカッション軍団 《LA SEÑAS》、渋さ知らズオーケストラなどでの演奏活動中。
Twitter: @SHIBA3516