( 2019-06-04 )

SPECIAL REPORT!! - サインコ(ホ)・ナムチュラク 内橋和久 -



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※敬称略

もう入りきらない状態の会場、これだけの人が溢れている空間だが、聞こえていくる音は非常に少ない。
呼吸をすることさえもためらう緊張感の中、ゆっくりと静かに何かが近づいてくる様な感覚。
ひそひそと囁くその声は微かだが確実に耳に届き始めた。

内橋和久の演奏はその密やかさに同調する様に繊細で、今にも消えていきそうな音を奏でる。
それは声なのか、ギターなのか、なんなのか。
暗闇、不安、寂しさ、懐かしさ、幼少期の夢の中で感じたあの感覚。はっと目を覚まし左右を見ればそこに感じた両親の暖かさ。その全てを一つのループの様に何度も何度も感じる。

ホーミーの美しい音色が会場に満ちてゆく。
重なり合い、混じっていくその二つの音は切ないメロディに乗り、幻想的な響きとなる。
テレビやインターネットで稀に耳にすることができるこの音、ほとんどの場合、それらを再生する機器を通してしか耳にすることができない。
今目の前で本物に出会う。想像を超える耳触りの良さについつい聴き入ってしまう。

会場の空気はぴんと張り詰め、二人の一挙手一投足を目と耳で追う。
店内に存在する雑音はもはやなく、二人の世界だけがどこまでも続いている。
モンゴルに隣接するロシア・トゥヴァ共和国出身のサインコ、今はその居をウィーンに移していると聞く。
ライブが進むにつれどんどん見えてくるイメージはトゥバの大地に根ざすものなのか。声が呼び覚ます訪れたこともない異国の風景が、内橋のギターに乗り陽炎のように立ち上ってゆく。

会場の湿度、気温、それらの条件はお世辞にも整っていたとは言えない。
特殊な歌唱法がどれ程繊細で、喉に負担のあるものなのかは演奏中にも感じることができた。
その環境の中においても圧倒的パフォーマンスを持って創り上げられた遥かな世界。
ステージ上での鬼気迫る二人、ステージを降りた後のあっけらかんとして気さくな二人。その二面性もまた面白い。
五十名限定という貴重なライブに立ち会えた喜びは大きい。そんな想いを胸に、帰路に着いた。


5月20日 出演者:
サインコ(ホ)・ナムチュラク 内橋和久
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 開催情報

毎週火曜日 19:00 開場

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

価格 : ¥1000 / 1D ~
☆30歳以下¥1000(1drink付)
☆ホステルゲストチャージ無料
☆過去御出演くださった皆様もチャージ無料
☆ Hostel guests are Charge Free! Only 1drink order please☆