( 2018-11-29 )

SPECIAL REPORT!! - 原田依幸 duo 川下直広 -



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※敬称略

リハーサル、サウンドチェックなし。
今夜のライブはぶっつけ本番でスタートしたが、それはサウンドエンジニアの田中"アニキ"篤史への信頼、自分の演奏とお互いの演奏への信頼。
会場入りからステージに上がるまでスイッチはどのタイミングで入ったのだろう。するっとステージに上がり、自然と演奏を始めた二人。
サックスの管から聴こえてくる川下直広の息遣い。そっと鍵盤に指を落とす原田依幸。嵐の前の静けさ。

ピッと足を揃える立ち姿はスタイリッシュな紳士。そこからサックスを吹く際の身体の揺れが徐々に大きくなる。
時折顔を覗かせる荒ぶった低音。何かに変身していく過程を目撃している様な緊張感と高揚感。
ベルから放出される音がマイクにまっすぐに向かった時、スピーカーやHOWLの反響のポテンシャルがグッと引き出されていく。

原田依幸は大きく身体をのけぞらせ、その指に全霊の力を込める。
弾く、というよりも叩く、という表現の方が正しいのではないだろうか。その冷静な表情とは裏腹に足の先から頭まで、全身を使った演奏。
もはや手の動きは目で追うことができなくなってきている。ピアノの端から端まで一気に駆け上がり、一気に降りていく。

今夜のduoはサックスとピアノ。
のはずなのに、「カッ!」と鳴り響いく乾いた打音。一瞬なんの音だったのかわからなかったが、ステージに目を向ければ答えはすぐわかった。
原田依幸は下駄を履いている。その足を大きく振り上げている姿。一気に振り下ろして床のモルタルを叩く。なんとも絶妙なタイミングで響く木製の打音。
最高潮を迎えていく演奏の中で、自分から溢れる力と気持ちを制御しきれていないのか、打楽器として意識的に使っているのか。
川下直広が響かせる太く荒々しく、それでいて繊細さも感じる音。音階を縦横無尽に駆け回る原田依幸のピアノ。そして下駄。
メロディがどうとか、そんなことではなく音をただ楽しめばいいと素直に感じた。
一年と少し前にここで二人を見た時にはまだわからなかった領域がほんの少しだけ理解できた様な気になってくる。

前後半共に30分の全力疾走、思考は停止させて聴く。
押し寄せてくる音の大波にただ身を任せればいいだけなのだ。言葉で説明することにあまり意味はないのだ。
この日に来場していた一般の来場者や外国人ゲストたち、どうか何も考えないでくれ。思考を停止させればさせるほど面白いのだ。
考えてしまえばしまうほど、難解になっていくのだ。
肌で感じるだけ。あまりに難解であり、また明解でもある。
今夜、このパラドックスが成立する瞬間に立ち会ったのだ。


11月28日 出演者: 原田依幸 duo 川下直広
制作 : 玉井夕海 不破大輔

~東京湾ホエールズは、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指し発足したスペシャルチームです。~
WISE OWL HOSTELS TOKYO は、2016年7月。東京・八丁堀駅から徒歩5分の交差点にオープンした新しいホステルです。 宿泊する方の8割は世界各地からの来訪者。『東京湾ホエールズ』の舞台は、その地下にあるSOUND & BAR HOWLです。深く暗い森をイメ ージし設計された音空間には、様々な国籍の旅人と混じり、地元八丁堀で働く人々やこの場所を目指して集う日本各地の人々が集っています。
近年、急激なインターネットの普及や社会情勢の変化と伴い、音楽や演劇を始めとするパフォーマンス業界や各種アートシーンに転換期が訪れています。オリンピックを控えた魔都・東京。その中心地に位置するWISE OWL HOSTELS TOKYOとの全面タッグにより発足した『東京湾ホエールズ』は、 新たな旅とエンターテメントビジネスの可能性を探り、遠い記憶を呼び覚ます時空の提案を目指します。


- 次回開催情報

アンプラグド「ヤモーンズ」
2018.12.04 19:00 開場

※リハーサルなどの状況により多少前後する事がございます。ご了承ください。

Entrance : ¥2500 / 1D
☆ Hostel guests are Charge Free! Only 1drink order please☆

出演者:

ヤモーンズ プロフィール :2016年10月、シンガーソングライターやもとなおこ のバンドサポートメンバーとしてGO AROUND JAPAN2016フェスに大トリとして出演した事がきっかけとなり、ヤモーンズというロックンロールバンドプロジェクトがスタートした。やもとなおこ1人での活動と何が違うのか。それが疑問視されるかと思うが、ブルースギタリスト和田直樹との運命的な出逢い、そして女性でありながら重くグルービーなベースを奏でる石井ゆかこ(from Soupnote)、クラシックから自身のドラムボーカルのバンドまで多方面で活躍している吉本ヒロの繊細かつ軽快なドラムが加わり、やもとが兼ねてから一番やってみたかった音やパフォーマンス、表現を出来るメンバーと急速に出逢ってしまったと言った方が自然であろう。ブルース、ソウル、ジャズ、そしてロックンロールが合わさったエンターテイメントなバンド、それがYAMONESである。

Vocal & Guitar ヤモ・ヤモーン(やもとなおこ)
Vocal & Guitar ワダ・ヤモーン(和田直樹)
Vocal & Bass ユカコ・ヤモーン(石井ゆかこ from Soupnote)
Vocal & Drum ヒロ・ヤモーン(吉本ヒロ)